痛みと東洋医学
痛みは私たちにとってかなり不快な症状で、西洋薬を飲んでもなかなか改善されず、悩まされます。
痛みがあると、生きていくことすら苦痛になってしまいます。
最近、通勤をしていると、足に痛みがあるのか、「杖を突いたり」、人によっては「杖のように使える折り畳みの椅子」をもって、歩いている人を見かけます。
私も半年ほど前、足の筋が痛くて、歩くのが辛い時期があり、きっと同じような痛みなんだろうと想像します。
私の場合は、自分で診断して、漢方薬を組み合わせ、「漢方薬を飲み」「漢方足湯」、「漢方風呂」に2週間ぐらい入ることで完全に回復することができました。
西洋医学で原因の分からない痛みの改善には、漢方がとても効果が高いように感じます。
痛み止めは一時的に効果はありますが、痛みの原因は取ってくれません。
東洋医学では痛みの種類で「氣血水」の何が悪いのかを原因を探ることができます。
例えば、全身に流れる「血」以外の水分を東洋医学では「水」と呼びます。「水」に問題が起こると、身体には「重だるい痛み」が起こります。
このような場合は「茯苓」や「白朮」、「沢瀉」のような余分な水を排出してくれる漢方が効果で、これらは飲んでもいいし、お風呂に入れても全身から吸収されて効果が出ます。
漢方薬の良いところは、余分な水分は排出しても、身体に必要なミネラルなどの成分は出さないというところです。
上の写真は茯苓
また「血」に問題が起こると、「場所をピンポイントで特定できる強い痛み」が生じます。
そして「氣」に問題があると「筋のような一定のライン」の痛みや「突っ張った」痛みが起こります。
私が感じたのは主にこの「血」と「氣」の問題で起こる痛みでした。
おそらく「杖を突いたり」、「杖代わりの折り畳みの椅子」を使ったりしておられる多くの皆さんが抱える痛みもこのような痛みではないかと私の経験から感じます。
これらの症状では「桃仁」桃の種や「紅花」、「川芎」などの血を流す漢方や「柴胡」「芍薬」「当帰」などが有効です。
薬局で手に入りやすいものでは「血府逐瘀湯」や「芍薬甘草湯」などがあります。
一度試してみてはいかがでしょうか?